Dental Treatment

歯科治療について

入院中の患者様の歯科治療を行っています。治療内容としては、一般歯科(虫歯や歯周病治療、抜歯や義歯治療)及び口腔外科治療(難抜歯、消炎、粘膜疾患等)など多岐にわたります。
また、病院歯科の特性を活かして医科と連携をし、糖尿病や高血圧など基礎疾患をお持ちの方や障害のある方の歯科診療も行っています。関連施設や在宅での歯科治療も積極的に行っており、歯科疾患の予防や誤嚥性肺炎の予防にも努めています。

行っている治療内容

  • 義歯(入れ歯)調整・新製、舌接触補助床(PAP)

    咬む力(咀嚼機能)を保持することは、食事を介して全身の健康を維持するとともに、生活の満足感を向上させ、健康寿命を伸ばすことに繋がります。また舌の機能が低下した方には摂食嚥下リハビリテーションの一環として、舌接触補助床(PAP)を製作し、嚥下機能の向上を目指します。
    患者様の食事形態を踏まえ、お口の機能、嚥下機能に合わせて、義歯の治療を行なっていきます。

  • う蝕治療(むし歯治療)

    8020運動(80歳になっても自分の歯を20歯以上保つ)によって、高齢者の残存歯数が増加したことで、う蝕(むし歯)、歯周病に罹患される方が増加しています。
    介護が必要な方ではご自身で歯磨きが困難な場合があり、口の中の細菌による感染症や誤嚥性肺炎のリスクが高まります。重症化予防のため、当科では継続的な治療、口腔ケアを行なっていきます。

  • 抜歯

    グラグラした歯を放置すると歯茎やアゴの骨に炎症が広がる場合があります。また歯を誤飲してしまう可能性もあります。医科と連携をし、糖尿病や高血圧など基礎疾患をお持ちの方、抗凝固薬を内服されている方でも安心して治療を受けていただけるよう配慮し、万全な環境で治療を行なっております。
    また高齢者では口腔乾燥や粘膜疾患が生じやすく、粘膜疾患は放置していると癌に転化することがあり、早期の治療が必要です。

  • 周術期口腔管理(全身麻酔で手術される方、放射線治療、化学療法を受けられている方の口腔管理)

    全身麻酔で手術を受けられる方で口腔中が汚れている方は、口腔内の細菌によって、手術後に肺炎を合併しやすいことが報告されています。また放射線治療や化学療法を受けられている方は口腔粘膜炎や飲み込みにくさが、出現することがあります。これらの重症化予防のため、継続的なお口の管理が必要です。

歯科治療が終わった後も介入が必要な患者様に対しては、
お口の健康管理に移行いたします。

お口の健康管理